皮膚の疾病

ケロイド

ケロイドには、真性ケロイドと火傷などの外傷を受け重症化した時に起きる肥厚性瘢痕があります。肥厚性瘢痕は外傷部位を超えて拡大はせず、かゆみはありますが、損傷部の隆起も少なく、真性ケロイドのような特殊な痛みはありません。

真性ケロイドは、扁平型に隆起し、徐々に側方に広がります。上から抑えてもあまり痛みはありませんが、横から摘まむと側圧痛という痛みを感じます。また、肥厚性瘢痕は外傷を受けたどの部位にでも出来やすいのに対し、真性ケロイドは、骨や軟骨を覆う部分の皮膚に出来やすいため胸、顔面、上腕、恥骨部、背中に出来やすいのも特徴です。

真性ケロイドに比べれば、肥厚性瘢痕は広がらない為、時間と共に治り、萎縮性瘢痕となりますが、真性ケロイドは広がる為、治りにくく、萎縮性瘢痕部分はおちついても症状の範囲が広がり続けます。

真性ケロイドの原因は明らかではありませんが、30歳未満の方が多くかかり、妊娠が誘因となり症状が起こる事もあります。原因ははっきりしないものの、小さな傷がもととなる事が多いです。治療は萎縮性瘢痕にすることになりますが、傷は残ります。ケロイドがひきつれを起こす事がある為、関節部のケロイドは植皮手術などが必要となります。ひきつれがない場合は、外用療法や内服療法などを行います。が、症状に合わせて治療方法も異なります。

最近では、ピアス等で皮膚を損傷した為に、ケロイドを起こす例が増えています。小さな外傷でも、ケロイドが生じる可能性があるので、体質的に特に起こりやすい人であれば、不必要な皮膚の損傷を起こさない事が重要です。