皮膚の疾病

乾癬

乾癬は白色のふけのある、紅斑が全身に発生します。大きさや範囲、形は様々ですが、青壮年期に多発し、半数程度の患者はかゆみを伴います。症状や状態によっては、爪が変形したり、関節炎を伴う事もあります。

日本での発症は稀ですが、白人種には多発しています。原因ははっきりせず、白人での症例では、家族内で同様の既往症を持つ事が多い為、遺伝的要素があると考えられていますが、日本人では、家族間で同様の症状を持つ場合は少ないので、遺伝的要素があるかどうか確証はありません。

かゆみが多いことや、皮膚表面のダメージが大きいことなどから、うつるように思われがちですが、うつる病気ではありません。風邪などの感染症や、こすったり、ストレスを受けたりすることで発疹が出やすいです。全身のどの部分にでも発症しますが、比較的こすれる部分に多く起こります。

刺激を与えると悪化するので、衣類やタオル等で強くこすったりするのは避けます。乾癬は慢性的な症状で、根治は難しく、原因も特定できない為、患者の病気の程度や状況を見ての対症療法となります。有効とされる外用薬でも、その時々の症状により、ステロイドやビタミンD3を使ったりします。ただし、一般的に日光がこの症状を抑える事に大変有効です。薬物治療と並行して、紫外線療法、内服などを行います。

乾癬の中に汎発性膿疱性乾癬という症状があり、これは一般的な乾癬と異なり、激しい炎症症状が続き、発熱、全身倦怠感を伴います。この状態では、通常入院治療を要しますが、乾癬の中でもまれな症例です。