皮膚の疾病

毛髪の病気

毛髪の病気としては、脱毛症などが皮膚科の疾病といえます。円形脱毛症や、トリコチロマニアが代表的ですが、そのほかに、軟毛化により、毛は再生するものの、細く弱くなるもの、や毛髪奇形(毛質の弱体化)も脱毛症として考えられたりします。

毛根は皮下脂肪の深さまでめり込んだ状態で存在し、毛根深部の毛母細胞が細胞分裂して毛をかたちづくります。それが、毛あなから出て、そこから一般的にいう毛髪の状態となりますが、毛がかたちづくられて、毛穴から出てくるまでに、硬くて丈夫な状態の毛髪をつくる時が毛の成長期となります。

毛髪(体毛)は数年間伸びて寿命を迎えて抜けます。皮膚の内部で毛簿が消失して毛根が浅い状態になり、抜けやすい状態にな休止期となるのですが、しばらくすると浅くなった毛根下部に毛母が出来始め、このサイクルを繰り返して毛は生え換わります。一般的に乳幼児の毛は細くやわらかく、思春期に向けて、太く硬くなりますが、そこから中年、壮年を迎えて毛はやがて細くやわらかくなっていきます。

年齢とともに毛が柔らかく、細く短くなるのは、個人差はあっても普通の事ですが、一般的に男性型脱毛症、壮年型脱毛症といい、大きく分ければ病気ではありません。生理的な、年齢的なものであっても、個人差があり、比較的若い時に症状が出た場合、毛乳頭細胞を刺激する育毛剤や、毛根の縮小を抑える内服薬を処方する場合があります。

円形脱毛は、成長期にある毛根が自身のリンパ球で破壊され、毛根自体が休止期の状態になっています。理由ははっきりしませんが、免疫の問題と考えられ、回復すれば、元の太さの毛髪が生えてきます。免疫療法を行ったりしますが、治療をしなくても自然治癒する場合もあり、また長い間治療の効果がなくても、急に効果が表れる場合もあります。