皮膚の構造と役割

深層

ターンオーバーに関連する角層、表皮、基底層の奥に、真皮があります。真皮には、血管やリンパ管、神経などがあり、役割としては、これらの配線による情報伝達、エネルギーや酸素供給、免疫細胞(リンパ、好中球、好酸球、マスト細胞)による保護があります。

真皮の細胞の隙間には、コラーゲン、弾力線維、血管などがあります。この部分から、汗となる水分蒸発を促すしくみがあり、毛乳頭、汗腺がここ真皮に存在しています。汗には、アルカリ性のアンモニアが含まれている為、この酸性度が皮膚を細菌から守る働きがあります。

また、蕁麻疹の原因となるマスト細胞もここに存在していますが、この部分に原因のある皮膚の異常や疾患においては、塗り薬の効果が期待できない為、飲み薬を処方される事があります。毛髪の異常、汗の異常は、皮膚のこの部分と密接なかかわりがあります。汗の分泌からPHにも深く関係していて、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、白癬、カンジダ皮膚症などの出来ている場合、PHが上昇していて、皮膚を殺菌する能力が低下していると言われています。

真皮のさらに奥にある皮下組織(脂肪層)は、真皮の下部に在り、角層からはじまり、皮下組織までを皮膚としています。皮膚の下は筋肉層です。皮下組織(脂肪層)はエネルギーを蓄える役目を持ち、真皮にある管よりさらに太い血管やリンパ管神経などの、配線(配管)があります。この部分の障害や異常や広範囲に及ぶ為、重症になることがあります。結節性紅斑、脂肪織炎などは、この層に起こる障害でおこる皮膚の異常です。